目的
エンディングノートとは、万一のときに必要な情報や家族へのメッセージなどをまとめたものである。将来あなたに何かあったときに、家族が困らないように備えるとともに、あなたの願いをかなえることを目的としている。
作成上の注意
各種の事前判断はその事柄のもつ意味をしっかり理解しておきたい。メッセージによるメリットとデメリットを認識した上で作成する。安易な思い付きは余計な手間と迷惑をかけることになる。
作成効果
エンディングノートはお別れのメッセージにも受け止められるが、遺書とは異なる。しかし、自分の死を想定することにより、これからの人生を有意義に過ごそうと考えるきっかけになる。これからやらなければならないことが明確になる。
ただし、エンディングノートに記入した内容が必ず実行されるわけではない。残された家族の判断によることになる。
エンディングノートは遺言と異なり法的効力はない。必ず実行に移したい場合は遺言として残す。遺言はエンディングノートと異なり記載される内容が限定される。
記入方法
時間、環境、家族の変化に伴い作成内容を変更することがある。毎年記入内容に変更がないか見直すくらいが良い。また、全ての項目が記入出来ないこともあるので、時の経過に合わせて記入していく。その際、記入日を記載しておく。
家族会議
一方的なメッセージは相手に迷惑をかけることになるかもしれない。そこで、家族会議を開きあなたのメッセージを事前に伝えるのが望ましい。そこで家族から意見が出てくれば、メッセージの内容を変更することもある。
保管方法
誰もがたやすく目にする場所は、遺産分割に関わることが記述されるので好ましくない。最も信頼のおける者に保管場所と内容を伝えておく程度が良い。
作成事由
体調を崩して入院してからでは、家族に細かい指示などできない。間際になって直接伝えられるのは感謝の言葉くらいである。また家族は弱っている親に心配をかけるような相談もできない、不謹慎な内容になる。
家族が争わないようにすることはあなたの責任である。何とかなるだろうでは何ともならない、何にもしないのは親の無責任である。元気な親の言葉なら家族は素直に聞く。
現在忘れていることでも整理することで思い出すことは多い。不動産資産が亡くなった親の名義のままであること、負債や保証人になっていること、家族に知られたくないものが出てくる。
また親が大切に集めたコレクションは子にしてみれば簡単に捨てられないが、家の中でスペースを大きく取っている場合がある。
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